電波時計に使われるアンテナ

時報電波を受信して誤差を自動修正クォーツ腕時計というものがあります。多くのクォーツ腕時計は月に10秒ほどの誤差が出ます。一日の誤差は一秒以下と高い精度を誇りますが、このほんの少しの誤差も電波を受信して修正すれば、限りなくゼロに近づけることが可能です。

裏ブタのネジを外して中を見てみると、下部に細いコイルが見えると思います。髪の毛ほどの細いエナメルの線が巻きつけられています。小学校の実験で使う、電磁石のコイルのような構造です。ただし、電波時計に使われるエナメル線は、鉄ではなくフェライトの棒に巻き付けられています。フェライトとは、鉄の酸化物を固めたもの。電磁石と同様、コイルに電気を流すと強力な磁気が集まります。

コイルの回りに磁気を発生させると、その磁気がコイルを通過して電線に電流が流れる電磁誘導という現象が起こります。電波は電気と磁気が一緒になることで伝わるため、磁気を強くすることで信号を読み取りやすくし、時計の時刻を調整しています。

社員証や定期券などに、無線式ICカードが広く使われるようになっています。このICカードはコンピュータと同じCPUやメモリが備わっており、暗号データを扱うことができます。また「無線式」というだけあり、カードにはアンテナが収められています。さすがにICカードのアンテナ工事は難しいでしょうね。