ICカードに備わるアンテナ

アンテナ工事に詳しい人はご存知かもしれませんが、日本で使われている無線式ICカードは主に22.56メガヘルツの電波を利用しています。この電波は22メートルの波長があり、ダイポール・アンテナはICカードに組み込むことが出来ません。そこで、ICカードには電波時計にも使われるコイル・アンテナを使っています。しかし、通常のコイルではカードに収まりません。そのため、ICカードのコイル・アンテナは平面タイプの薄型のものが採用されています。カードリーダーのタッチ面にもコイルがあり、カードとリーダーのコイルが近づくと磁気が発生。これによってデータをやり取りしているのです。

といっても、カードとリーダーのコイルが直接触れ合うわけではないため、「非接触IC」カードと呼ばれることもあります。カードのコイルには、基本的に電気が流れていませんが、リーダーのコイルには電気が流れていて、周辺に磁気があります。この磁気とカードのコイルが近づくとカードのコイルに電気が流れ、ICが作動するのです。

普通、アンテナは遠くへ届けられるほど高性能とされますので、ICカードのアンテナは性能が低いといえるかもしれません。しかし、ICカードの場合はアンテナの性能が優秀すぎると、関係のない改札が誤作動してしまうおそれがあります。